キュートでファニーな映画だと思ってたらしっかりナチスヒトラー政権下の戦時ドイツを見せられた「ジョジョ・ラビット」
あらすじとかは書きません。Twitterだと文字数あって満足な感想を殴り書きできないのでブログに書いておりますー。
観賞感想文なのでもちろんネタバレです。
アカデミー賞作品賞を獲った「パラサイト」は上映映画館や時間を増やすなどして盛り上がってますが脚色賞を獲ったこちらは2/27で上映終了する映画館が多いので、とにかく急いで観に行ってください。
というわけで。
とにかく少年達が可愛いかった!!
ジョジョもヨーキーも愛くるしすぎて終始、子犬見るような目で見てしまってた。
二人が絡むシーンは超絶可愛すぎて口元緩みっぱなしでしたね。
特にメタルマンになったジョジョとハグするヨーキーのシーンは足元バタつかせたくなるほどの可愛いさ〜〜!
てかジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスくん映画初主演ってマジですか?納得のゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネートだぜ。
オドオドしてる姿はガチで抱きしめたくなっちゃう可愛さ。
ウインクできないの(演技?)も可愛すぎたー!
ちょっと将来が楽しみなので俳優でもモデルでも続けてくださいお願いします。
スカーレット・ヨハンソンのお洋服も靴も可愛い♡とか思いながら観てたら中盤、それは本当に突然、息を飲む衝撃なシーンで声出そうになった。
まさか靴紐結べないこと、足元を映すカメラワークが壮大な伏線だなんて。
やられたぜ。
とにかく素敵なママだったなあ。
暖炉の煤を顔に塗って髭に見立てて声色を変えてパパに扮してあげるシーンも自転車のシーンも印象的でした。ママが戦争から帰った兵士に掛ける言葉も素敵。このシーンがイラストに描かれてたの泣いちまったよチクショウ。
そんでもってキャプテン・Kよぉ〜〜〜!!!!!あんた最高かよ。隻眼に悪いやつはいねぇよなー!
分野で言えばコメディーに分類されると思うんだけどナチス、ヒトラー、ユダヤ迫害が背景にある映画なので、そういうとこ見せられると(惨劇を知っているほど)辛くなっちゃうよね。
それでも世界が激しい戦下であることを忘れて、そういう差別みたいなことが愚かなことだと明るく強く生きてく姿を愛に溢れて笑いを交えて軽やかに描いている脚本が素晴らしく巧みだなあと思いました。
こういう辛い時代の中で希望に溢れた生き方とエンディングのお話はとても好きなので盤が出たら買うと思います。何度観ても素敵だと思えるはず。音楽も良かった!
パンフレットも買えばよかったな。
次はアカデミー賞、戦争繋がりで「1917 命をかけた伝令」観に行こうと思ってますので、多分次回更新はまたその時にでもー。
「パラサイト」を観てきたけどネタバレできないから感想とか一切呟けないもどかしさをブログにぶちまける
先に言っておきますが見た人にしかわかんない話と、どちゃくそネタバレしてくから。
前評判の通り、ハラハラドキドキしてめっちゃくちゃ面白かったけど最終的な感想としては切なかった。
半地下の家族は、あの生活を貧しいながら家族仲良く楽しんでるように見えたのに、ほんの少しお金を得たことによって悪知恵が働いちゃって、家族を失ってバラバラになっちゃったことが切なかったなぁ
報いを受けたってことなんだろうけど、誰にだって平等に幸せになる権利やお金を得る権利があるのに、ほんのちょっとうまくいかないだけで、こんなことになっちゃうのかーって切なかった。
万引き家族を観たときも似たようなこと思ったな。
半地下で生活してる人たちはフィクションじゃなくて実際に居るってゆー事も胸が締め付けられる理由かもしれない。
賢くても明るくて優しい性格でも成功者になれなくてThe 学歴だけが唯一の、ものさしになる世界。
どんなにうまく紛れ込んでも拭えない染み付いた匂い。そのことを悪気もなく家族の前で話された時の父が二の腕で顔を塞ぐところ。恥ずかしさと惨めさを隠すようだった。
庭でパーティーをする人たちを部屋の窓から見下ろして自分はここに似合ってるかどうか尋ねる息子の表情。その意図がわからない上流階級の娘。
胸がぎゅーっとなっちゃった。
きっとわたしも生活の水準が上とか下とか、そんなこと普段あんまり気にしないで生きてるんだけど
自分でも気付かないうちに上に見たり下に見たり、見られたりしてるんだろうなって思ったし
自分より下層があることを知ったとき安堵してるんだろうな。
貧乏人の匂いの話、なんとなくわかるって思っちゃったもんな、、
地下の男がカステラ屋さんの経営がうまくいかなかったって話し始めたとき
半地下のお父さんと同じ境遇じゃん!あー どっちが半地下で、どっちが地下の生活送ってたかわかんないね。
どっちも半地下で地下であった可能性があったんだね。
ううん、お互い成功を掴んでた可能性だって 仲間になってた可能性だってあったんだー!うわー人生ー!!ってなった。
ちなみに地下の男が中川家礼二さんに似てて飲んでたタピオカ吹き出しそうになってしまったんだけど、共感してくれる人いますかw
ストーリーのこと以外では、全ての俳優さんの演技はもちろん(特になんでも簡単に騙されちゃう上流階級の妻の純粋なんだかちょっと頭弱いんだか微妙なところがリアルでよかった)
徹底した上と下を意識させるカメラワークがほんとに素晴らしかったなと思います。
そんな机の下におったら絶対バレるやろ、と思う場面も上流階級の人は下を見ないから全然気付かないとことか
なんとか家を抜け出して雨の中、半地下の家まで坂道を、階段を下って下って下って行くところとか。
掘り下げたらもっと上や下を意識させる映像トリックとかがいっぱいあるんだろうな。
好きなシーンは半地下の家で、息子が酔っ払いに水をかけに行ったあのシーンです。
貧乏でうまくいかなくてクソくらえの生活だけど家族が笑ってキラキラしてたやん。。
あとは妹が洪水で溢れる便器の蓋を制して一服するシーンかな。彼女は半地下の生活のこと、たぶんだけどそんなに悲観してなかったと思うんだよね。
だからこそ半地下ファミリーの中で唯一失われた命であることがしんどい。
ここのシーンでも首まで水に浸かって家を見渡すお父さんの顔は切なかった。ちゃんとお母さんのメダル持ってくとこ愛かよ。
桃のシーンの、映像美と素敵なBGMでスローを使ったりとかMVみたいなのに、やってることは悪いこと、ってゆーアンバランスさも良き。
こういうぐっとくるシーンをハラハラドキドキの前や後に入れてくるところ、そのあとに阿鼻叫喚なあのシーン、そして後日談のしっとりシーン
起承転結の構成がよくできててエンターテインメントとしても、ひとつの家族のドラマとしても見れるところが良かったです。
(まとめ方しょぼいw)
そんでパラサイト関連として友人にオススメされたポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」も観たんですが、その感想もまた書けたらと思います。
すげー脳裏に残るシーンあって日中でもふと思い出しちゃう。怖いわァ(;A;)
DEATH STRANDINGをクリアしたから感想とか一気に話したくなった
発売から1ヶ月が経ち、TwitterのTLで小島監督のRTによるクリア報告が続々と流れてくる中、私もどうにか年内にはクリアしたい!と思い、同時進行のゲームを一旦放置しデスストと向き合いました。
年内に、のつもりがストーリー進めだしたら気になりすぎて夢中でやってしまいましたね。この週末潰れました、寝不足です。
というわけで、この度無事クリア致しましたので、ありきたりな感想かもしれないけど、この素晴らしいゲームを語りたくて仕方ないので初投稿します。
ゲームの内容を、めちゃくちゃざっくりと言うと
《分断されてしまったアメリカ大陸を再建するために配達をしながら通信網を繋いでいく男の物語》です。
とにかくすごいゲームだった...
【ここから盛大にネタバレ含んでいきます】
首筋が美味しい食パン(個人的解釈)こと星野源が音楽で参加していると聞き、気になってはいたものの私はPS3しか持っていない...
Switch Liteを買ったばっかで、またゲーム機を購入すべきか否か迷っていたところ弟がまさかの発売日購入。
『ストーリーは進めないから(でも掻い摘んで教えといて)君が留守の間、配達だけプレイさせてくれ』と頼み、お試しでブリッジズの一員になった。
結果わかっちゃいたけど移動と配達だけでも、はちゃめちゃに楽しくて弟が本格的に国道建設に取り掛かる前に、あっさりPS4購入。
これで『俺はサムだ!』
よーし、運ぶぞー!
そこからはもうミュールさながらの配達依存症。
ストーリーそっちのけで国道建設作業員になったり雪山登ってフローターで滑走したり川をラッコ泳ぎして流れてみたり、めちゃくちゃ苦労してピザ配達したり、のんびり温泉入ったりゲストキャストとして出演している三浦大知くんにハーモニカもらったりした。
時雨が降って肩のオドラデクが回るたびにドキドキして、BTが怖くて怖くて、ひたすらステルス行動に徹するんだけど万が一の為に血液グレネードがないと不安すぎてプライベートルームで寝て血を抜きまくった。
このゲームやってて私もモンエナを飲むようになったし私のサムには、いっぱいビールを飲ませてあげた。
配達の最中、困難な道を歩きまくり人の落し物を拾って届け達成感に満ちたところで流れてくるエモいBGMに自然と涙し『これがカイラルアレルギーか』と思い
サントラも鬼最高 みんな大好きCHVRCHESも参加
孤独に耐えられなくなったとき『誰かいるかー!』と叫べば世界のどこかにいる同じようなサムが『俺がいるぞー!』と応えてくれる。
崖登りで足を踏み外し盛大に落下して荷物に損傷が入り絶望しているところでBBが泣きまくり『私だってつれぇよBB...』と思いながらあやしてあげる。
泣いてる赤子とか正直めちゃくちゃ嫌いなのにBBにだけは優しくなっちゃう謎の母性。
だってハートの泡とか作ってくれるんだよ、可愛いかよ。
プレッパーズのエルダーじぃちゃんが心配すぎて優先的に配達をこなす。配達することで繋がることで命を助けることもある。たまに恋のキューピッドもやる。NPCポーターの荷物を差し出す仕草が好きすぎて積極的に物々交換する(全損の金属とかあげててごめん)
そして荷物を届けるたびに依頼人たち(だいたいオッサン)から可愛い絵文字満載の感謝のメールが届く。
皆とにかく褒めてくれるので配達しがいがある。と同時に荷物が劣化してると申し訳なくもなる。だから丁寧に壊さないよう配達するように心がける。
お礼で帽子やバックパックアクセサリーもらえた時すごい嬉しかったなー!
クリプトビオシスかわいい 実際に売って欲しい。
効率やスピード・安全性を考えながら配達する、言ってしまえば「ひたすらに作業ゲー」なんだけど、そこにあるのは
"繋がり"という、孤独を認めてくれる温かさだった。
てかゼルダBotWやってても思うけどオープンワールドのゲームってすげえのな。見えてる景色、全てに足を運べるんだよ。あの山のてっぺん行きたいと思えば可能なんだよ。そりゃあ寄り道しまくっちゃうよ。
だから便利なバイクや車、究極の移動装置ジップラインなんてのもあるけど基本的に自分の足で運ぶのが好きでした。
キャンプフェスに限らず宿泊の際のパッキング苦手勢の私は「荷物を最適化」の機能が死ぬほど欲しい。
ゲーム依存がどうとかって言われてしまってるけどゲームの中の世界って無限大。いろんなことが詰まってる。そしてデスストはゲーム内に留まらない。
オンラインで、姿は見えなくても確実に誰かと繋がってるんだ。それが本当にとても嬉しかった。
独りで遠くまで出かけることも独りでご飯を食べることも余裕で平気な私でも、ひっそり誰かと繋がれると目頭が熱くなった。
「いいね」が何になるのか、と思っていた私も「いいね」をもらえると喜ぶ脳になってしまった。
正直、終わりたくないけど、ちゃんと真相を知るためには終わらせないといけないと思いストーリー進めたけど
(ストーリーは謎が多くて映像も怖いしサムが危険な目に遭いがちで配達や戦闘もちょっと大変なので実は避けてた)
自分で決断して進めなきゃいけないシーンがしんどすぎて何回も手が止まった。繋がりを断つ系の進行はマジで、マジでッッ!!!やりたくなかった。
自分でも意味わからんくらい泣いてたりしたしラストなんか画面が涙で滲みまくっててよく見えなかった。
たぶん、わたしの涙であの虹がかかったんちゃうかな。
やっぱフルボイスのストーリーはアカンな、感情移入がヤバヤバのヤバ。
謎ばっかりだったストーリーも最後、見事に"繋がって"鳥肌モンでした。ほんと良く出来た素晴らしいシナリオ。
登場人物(主要人物以外の配送担当者やプレッパーズにも)それぞれに濃い背景があって
ずっとサムだけが孤独なんだって思ってたけど、本当は他のみんなも孤独だったのかなあ、とかさぁ
怪しそうでも、こちらへの態度が閉鎖的でも結局いい人が多くて、みんなサムに協力的で優しくてさぁ...って語るだけで泣けてきちゃう。
みんなの名前にもちゃんと意味あるんよなー
中でもデッドマンが好きです
いつか...いつか世界は絶滅する。それが避けられないことなのだとしても
頑張って繋いで良かったね、繋がれて良かったよね。
みんな幸せになってくれ。
困難な配達もめちゃくちゃ頑張ってくれたサム役のノーマン・リーダス(強い)のことは大好きになったし
髪結ってるサムかっこええのう。
ずーっと存在が謎で途中からBTよりもヒッグスよりも遭遇するのが恐ろしくなってしまったクリフ(マッツ・ミケルセン)の真相を知った時は、なんか可哀想ですんごい辛かったなあ。名前になぞらえた最期のセリフが泣けるのなー。
喫煙シーンが渋いイケおじ
小島監督、コジプロのみなさん、俳優さん声優さん、本当に素晴らしいゲームをありがとうございます。
そしてTGA2019ベストディレクション賞、ベストスコア&ミュージック賞、ベストパフォーマンス賞
受賞おめでとうございます!
バグもなく、快適にするためのアップデートも、とても有り難かった。
小ネタも満載で笑える挙動やセリフも多くあって、ラストまで飽きることなく本当に楽しくプレイさせて頂きました!
最後に。
世界中のどこかにいる"サム"へ
あなたの架けた梯子や橋、苦労して繋いでくれた国道、建ててくれた発電機やシェルターに何度、助けられ救われたことか。
ありがとう、今日はいい日だ。
プレイ中の君も、そしてまだプレイしていない君も、デスストでそしてゲームの中だけでなく、それを越えたどこかで繋がろう👍👍👍👍👍
私のサムはまだまだ配達を続けます。とりあえずアイツにピザ届けるか。
俺はここだーー!!!
オマケ☺︎
このゲームをストーリーじゃなくて「山を登って配達する」という視点で楽しめる動画
【ゲームさんぽ】歩荷の人と背負うデス・ストランディング
山はいいぞ。